病院からのお知らせ
高齢者ほど高まる肺炎のリスク。日頃の予防とワクチン接種で備えましょう
肺炎は、細菌やウイルスなどの病原微生物が肺に感染して炎症を起こすことで発症します。
日本人が日常生活を送る中で発症する肺炎(市中肺炎)の原因となる病原微生物には、肺炎球菌やインフルエンザ菌、肺炎マイコプラズマなどさまざまな種類がありますが、そのうち最も多いのが肺炎球菌です。
肺炎球菌は鼻やのどなどの上気道に存在する身近な細菌のひとつです。健康な状態であれば免疫機能が働くため感染症を引き起こすことはありませんが、からだの抵抗力(免疫力)が弱まると、細菌などに感染しやすくなります。
肺炎のおもな症状
発熱や咳、たん、息切れ、胸の痛みなど、風邪とよく似た症状があらわれます。
下記のような症状が長引く場合は風邪ではなく肺炎の可能性があるため、早めに受診してください。
- 7~10日以上も咳が続く
- 高熱が続く
- 息が苦しい、息を吸うと胸が痛い
ただし、高齢の方の場合は上記のような典型的な肺炎の症状があらわれないこともあります。「元気がない」「食欲がない」など体調不良の原因が肺炎の場合もあるため注意が必要です。
また、高齢者が肺炎球菌による肺炎にかかった場合は「症状が突然始まる」という特徴があり、悪寒を伴う高熱、せき、痰、胸の痛み、全身のだるさなどが突然あらわれます。日頃から体調管理につとめて抵抗力を高めるとともに、不調のサインを見逃さないよう注意しましょう。
肺炎は年齢が上がるごとにかかりやすくなり、重症化のリスクも高まります。これは、高齢になると体力の衰えや持病によって免疫力が弱まり、病原微生物に感染しやすくなることが原因と考えられます。実際に、65~69歳の方が肺炎で亡くなった割合は60~64歳の方に比べて約2倍高かったことや、肺炎で亡くなった方の97.8%は65歳以上であったことがわかっており、65歳を過ぎたら肺炎予防が大切です。
予防はもちろん重症化を防ぐためにもワクチン接種は有効な手段のひとつで、65歳を対象とした肺炎球菌ワクチンの定期接種が行われています。
なお、令和8年4月1日より定期接種のワクチンが変更されることに伴い、水戸市で実施する高齢者肺炎球菌の定期接種の制度が変更となます。くわしくは、下記リンク先(水戸市からのお知らせ)をご覧ください。
水戸市の高齢者肺炎球菌予防接種(定期接種)について
- 接種対象者
接種当日に65歳の方(66歳の誕生日の前日まで)
接種当日に60歳以上65歳未満の方で、心臓、腎臓若しくは呼吸器の機能またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害を有する方 - 予診票等の送付時期
65歳の方には、65歳の誕生日を過ぎてから送付されます
60歳以上65歳未満の接種対象者の方には、4月に送付されます - 過去に接種(全額自己負担による接種を含む)をしたことがある方は、定期接種として接種をすることができません。
- 高齢者肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防し、重症化を防ぎます。ただし、すべての肺炎を予防するワクチンではありません
肺炎予防のためには、うがい手洗いなどの基本的な感染症対策や、日頃からの体調管理が大切です。
また、肺炎球菌ワクチン接種による予防について、当院でもご相談やご予約を受け付けていますのでお気軽にお問い合わせください。
肺炎予防や肺炎球菌ワクチンについてくわしく紹介された、こちらのページもぜひご覧ください。
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