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おしっこが近い、夜中にトイレに起きてしまう… 頻尿の悩みはありませんか?
頻尿や尿もれといったトイレの悩みは誰にでも起こるもので、加齢によって増加することの多い悩みです。
頻尿とは、尿が近い、尿の回数が多いといった症状のことで、一般的には朝起きてから就寝までの排尿回数が8回以上の場合を指します。ただし、1日の排尿回数は個人差があるため、8回以下でも自身の感覚で排尿回数が多いと感じる場合は頻尿と考えられます。
頻尿の原因は、過活動膀胱や膀胱炎といった泌尿器の病気のほか、加齢や心因性から来るもの、さらに腰痛など泌尿器以外のトラブルによるケースもあります。
頻尿のタイプもさまざまですが、夜間に排尿のために何度もトイレに起きてしまう「夜間頻尿」は、4,500万人もの人が悩みを抱えているといわれる症状です。
70歳以上では8割を超える人が悩んでいるというデータもあり、夜間頻尿になると慢性的な睡眠不足を引き起こすほか、転倒のリスクも増えてしまうため、早めの対処が大切です。
夜間頻尿のおもな原因
- 夜間多尿
通常、寝ている間は抗利尿ホルモンの働きで尿を作る量が制限されるが、加齢に伴って抗利尿ホルモンの分泌量が減ることで睡眠中にも尿が多く作られてしまう状態
1日の尿量を測り、1/3以上が夜間尿量の場合は夜間多尿にあたる - 膀胱内にためられる尿量の減少
加齢によって膀胱の筋肉組織のしなやかさが失われ、膀胱があまり広がらなくなることでためられる尿の量が減ってしまう症状
1回の尿量が200ml以下であり、夜間だけではなく昼間も頻尿があらわれる場合は膀胱が小さくなっている可能性がある - 睡眠障害
睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害によって眠りが浅くなり、トイレに起きてしまいやすくなる状態。また、抗利尿ホルモンが分泌されにくくなり、尿の量も増えてしまう
昼間は問題なく、夜間だけ頻尿があらわれている場合は睡眠障害が原因の可能性がある

なお、膀胱炎が原因で起こる頻尿は夜間に限らず発生します。また、男性の尿もれは前立腺肥大症や過活動膀胱が原因となるケースが多く、意外なところでは馬尾型の椎間板ヘルニアが頻尿の原因となることもあります。
いずれの場合も、原因をただしく突き止め、それに応じた適切な治療をすることが重要です。
頻尿や尿もれにお悩みの方は、当院までお気軽にご相談ください。
頻尿の症状や治療についてくわしく紹介された、こちらのページもご覧ください。
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