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油断大敵。ニキビは皮膚の病気です

「青春のシンボル」なんて言われることもあるニキビですが、実は尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)という立派な皮膚の病気なのです。
顔や胸、背中などによくできる赤いプツプツ、ニキビは、毛包(毛の根元にある袋状の部分)や皮脂腺が炎症を起こしている状態です。ニキビのピークは思春期で、成人になるにつれ次第に減少していきますが、特に女性ではしばしば中年すぎまで見られます。

 

ニキビのできる原因は主に以下3点などが挙げられます。

  • 過剰な皮脂の分泌
  • 毛穴の出口が角化してつまる
  • ニキビ菌の繁殖
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ニキビが気になったらなるべく早く医師に相談しましょう。

病院を受診すると、個人の症状に合った薬が処方されます。薬には飲み薬と塗り薬があり、飲み薬の場合は抗生物質(菌の繁殖を抑える薬)や炎症を抑える薬、皮脂の分泌を抑える薬など、塗り薬は菌の繁殖を抑える薬、炎症をやわらげる薬、毛穴のつまりを改善する薬などが処方されます。必ず医師や薬剤師の指示に従って使用しましょう。

日常生活での予防としては、まずは食生活の見直しです。
栄養バランスのとれた食事を心がけ、糖分や脂質を多く摂りすぎないよう注意しましょう。また、実は体のストレスにつながるコーヒーやタバコ、アルコールなどは控えめにしましょう。

肌のお手入れも大切です。
油性のファンデーションは、正常な皮膚呼吸や皮脂の排出を邪魔してしまいます。家に帰ったらお化粧は早めに落とすようにしましょう。また、運動などで汗をかいたらすぐに洗顔し、清潔を保ちましょう。洗顔の際は、石鹸をよく泡立てて皮脂を落としましょう。皮脂成分が不足すると肌の乾燥を招くことがありますので、化粧水やニキビ肌用の美容液などで保湿しましょう。

 

以下の四点を心がけて日常生活を送ると良いでしょう。

  • ニキビをマッサージしたりつぶしてはいけません
  • 毛穴をふさいでしまうような化粧品の使用はなるべくひかえましょう
  • ぬるま湯での石けん洗顔が効果的。毛穴をあけて、皮脂を落としましょう
  • ニキビに髪の毛がふれないようなヘアスタイルを心がけましょう

 

できるだけニキビあとを残さずきれいに治すには早期の適切な治療が大切です。
ニキビで悩んでいる人はぜひ、早めに医師に相談しましょう。

 

ニキビの予防や対策についてくわしく紹介された、こちらのページもぜひご覧ください。

にきび!そのままにしていませんか(大塚製薬)

 

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