病院からのお知らせ
「トリグリセライド」って何のこと?食べすぎや運動不足にご注意を。
最近めっきり寒くなってきましたね。
これからの季節は、運動もせず暖かい部屋でゴロゴロしがち。鍋を囲んでつい食べすぎてしまったり、それにつられてお酒の量まで増えてしまったりと、そんな生活に心当たりのある方も少なくないのではないでしょうか。
食べ過ぎや運動不足は肥満の原因となり、肥満は糖尿病や動脈硬化症、心臓病などの要因となる可能性があります。
そこで知っておきたいのが、トリグリセライドのこと。日本語でいうと「中性脂肪」のことです。トリグリセライド(中性脂肪)は本来、運動や活動のための重要なエネルギー源であり、体温を一定に保ったりするのにも役立っています。しかし、とりすぎると体脂肪として蓄えられて肥満を招き、LDL(悪玉)コレステロールを増やしてHDL(善玉)コレステロールを減らしてしまいます。やがて、生活習慣病を引き起こす原因となっていくのです。
最近のご自分の体重や生活習慣に心配な点がある方は、健康診断のトリグリセライド(中性脂肪)やLDL(悪玉)コレステロールの数値を見直してみましょう。血液に含まれるこれらの数値が高くなると、動脈硬化の原因のひとつになる可能性があります。血液中のトリグリセライド(中性脂肪)の値が150mg/dl以上になると「高トリグリセライド(中性脂肪)血症」とされ、メタボリックシンドロームの診断基準にも盛り込まれています。もしも数値が高めなら早めに対策をとることが、また数値に異常がなくても、日々の生活習慣を見直して予防することが重要です。
では、どうすればトリグリセライド(中性脂肪)を減らすことができるのでしょうか。
ポイントとなるのはやはり、日々の生活習慣なのです。
生活習慣改善のポイント
- 炭水化物や脂質をとりすぎない
- 1日3食、規則正しく
- お酒はほどほどにする
- 塩分をひかえる
- 運動の習慣を身につける
- ストレスをためない
- 禁煙をする
バランスの良い食事や、適度な運動など、できることから無理のない範囲で取り組んでみてはいかがでしょうか。毎日の小さな積み重ねが、1年続けば驚くような差につながるのです。
トリグリセライド(中性脂肪)が気になる方は、こちらのページもぜひご覧ください。
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