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風邪とは違う「肺炎」、高齢者ほどご注意を

肺炎のおもな症状は発熱、咳、たんなどで、風邪とよく似ています。そのため、症状から見分けることは難しいものですが、両者はまったく別のものです。
多くの風邪は鼻や喉などの上気道に炎症が起こるのに対し、肺炎は呼吸機能を司る肺胞に炎症が起こるため、息苦しさを感じたり、呼吸が速くなったり、ときには呼吸困難に至ることもあります。


肺炎と風邪の特徴

肺炎

典型的な症状
発熱(多くは38度以上の高熱)、咳、たん(黄色や緑色)、息切れ、胸の痛みなど

感染部位

入院の必要性
重症の場合は入院が必要

風邪

典型的な症状
発熱、咳、たん、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、喉の痛み、倦怠感など

感染部位
上気道・下気道

入院の必要性
たいていは自然に治る

 

高齢者が肺炎にかかった場合、高熱や咳、たんなど典型的な症状がはっきりと現れず、肺炎と気づかないうちに重症化するケースもあります。厚生労働省による2020年の統計では、肺炎で亡くなる日本人の97.6%が65歳以上の高齢者であり、このことからも高齢者はとくに肺炎への注意が必要です。
肺炎球菌ワクチンの予防接種をはじめ、うがい・手洗い・マスクの着用など日常の感染予防など、免疫力を高める健康的な生活を心がけましょう。

また、体力や免疫力の低下した高齢者は症状が急激に進行することもあるため、風邪のような症状がある、体調がおかしい、元気がないなど異変を感じた場合は、当医院へお早めにご相談ください。

 

肺炎の予防やリスクについてくわしく紹介された、こちらのページもぜひご覧ください。

肺炎予防.jp

 

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