病院からのお知らせ
病気かも!?夜中のトイレにご用心
夜、眠りについたあとにトイレに起きることはありますか?
夜中や明け方に何度か目を覚ますことで睡眠の質が悪くなると、日中の眠気や倦怠感など日常生活に影響を及ぼすことがあります。
この症状を「夜間頻尿」といって、年齢とともに症状を訴える方、さらにその回数自体も増加していきます。
原因として考えられるのは、
- 1日の尿が多い「多尿」
- 夜間の尿が多い「夜間多尿」
- 尿をあまり溜められない「膀胱蓄尿障害」
- 眠れなくてトイレに行く「睡眠障害」
などがあげられます。
これらの原因には、加齢や糖尿病、心不全、高血圧、肥満など、複数の要因が重なっていることも多く、さらに大きな病気へとつながっていく可能性があります。
また特にご高齢の方は、夜中に起きることで、転倒による骨折のリスクもあります。
気になる方は一度当医院にご相談ください。
ただし、一般的に夜間頻尿の治療や予防は、日頃の生活習慣の改善からといわれています。規則正しい生活と水分のとり方に注意するだけでも、夜間頻尿が改善することがあります。
水分の摂りすぎに注意する
夕食以降、夜寝るまでの水分、特にカフェインやアルコールの摂取を控えめに。
塩分を控える
塩分を摂り過ぎると、尿量が増えたり、のどが渇いて水分の摂り過ぎにつながります。
30分以内程度の短めの昼寝をする
脚のむくみが睡眠中の尿の原因になります。脚の下にクッションなどをあて、脚を上げて昼寝をすることでむくみを抑えましょう
夕方、軽い散歩をする
脚のむくみが解消されるとともに、ストレス解消になって安眠につながります。
寝室の温度と湿度を調整する
冬は部屋が寒くならないように、さらに乾燥によるのどの渇きも注意しましょう。
さらに、排尿時刻や尿量、就寝時刻、起床時刻などを記録しておくと、医療機関に相談するときに役立ちます。
良い睡眠は生き生きとした日中の活動につながります。生活の質を高めるためにも、ご自分の「夜間頻尿」と生活習慣について、ぜひお考えになってみてください。
夜間頻尿についてくわしく紹介された、こちらのページもぜひご覧ください。
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